× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
![]() |
――どうやら世界は紙一重の「紙」の部分のようです―― 正の正は正、正の負は負 完全な完成品は完成品、完全な未完成品は未完成品 負の正は負、負の負は正 未完全な完成品は未完成品、未完全な未完成品は……? 理路整然とした思考回路 歪みきった心理感覚 やんごとなき二律背反 狂い咲くは真紅の未完成品 私は未完成品なのでしょうか 薄っぺらな正の内に 吐き気がするほど負を抱え それを信じる人もなく ねじ曲がっていく私が一人 あるべきでない感情が 持つべきでない幻想が 錆色の霧に揺らめき映る あるべきでないものがあり 持つべきでないものを持つ どうして私は、人の運命の上に生まれ落ちた? ただ町を歩んでいくだけで 得体の知れない感情が囁く 『お前はここにいてはならない』 『人間と共にいてはならない』 『この世界のどこにもいてはならない』 『お前はたった独りなのだから』 そう、私はたった独り 果てしない虚無の真ん中に投げ捨てられた 影と踊り、影と歌い、影と生きる ただのしがない影法師 いっそ全部投げ捨ててしまおうか? 倫理も道徳も踏みにじって 完成品に課せられたルール 未完成品の私には要らないものなんじゃない? 他人の家の一輪花を手折って その悲鳴に愉悦を覚えて 口を歪めて嗤えばいいんじゃない? 壊れてしまいたいと何度も願った ルールに縛られレールに乗せられ まっすぐ終末へ連れて行かれる私は 確かにここにいるべきじゃないのかもしれない 誰か私と踊ってください 私はここで泣いています 薄っぺらな正の中に 錆色の霧の向こうに 果てしない虚無の真ん中に それらを繋ぐ、たったひとつのレールの上に 誰か私を壊してください 私が未完成品となるために 未完成品じゃない何かになるために どうせ元から壊れているものなのだから 遠慮も何も持たなくていいから アルイハワタシガ、コノテデセカイヲコワシテミセマショウ ――今日も私は、未完全な未完成品―― PR |
![]() |
![]() |
|
![]() |
忍者ブログ [PR] |