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【2025/07/06 18:55 】 |
グロテスク
闇にまみれた私に
伸ばされたひとつの手を
握りしめた時から
きっと何かが始まった



言うなればグロテスク
歪みきった深層心理
目のない君の嘲笑
笑われているのは
笑っているのは
一体どちら?
答えは君の仮面の下

偽りの星空を仰げば
口をつく虚言
溢れだした寂しさの警鐘を
そっとぬぐって
そっと包み込んで

握り込んだ喪失感
飲み込んだ後悔
伏せた手札は絶望
諦観の海の中に漂っては沈む

君の心臓はどこ?
僕のたったひとつの希望
君と僕を繋ぐ
君のたったひとつの調べ
ただその音を聞く為に
僕はここで目を閉じましょう



繋いだ手は
いずれ離さねばならないけど
そのぬくもりは
確かにこの手に
強く強く残されているのです

このぬくもりも
いずれ消えてしまうかもしれないけど
その力は
確かにこの心臓を
何度も何度も打ち付けるのです

私が朽ちて消えるまで
共にあってくれるのですか
気が狂いそうなほどの漆黒を
僕は君に
預けても良いのですか



言うなればグロテスク
歪みきった仮面の下の笑顔を
君には見せたくないと
そう言ったのは
君でしたか?
僕でしたか?
或いは機械仕掛けの虚言でしたか?

それでも僕は
甘い夢にほだされていましょう
もう一度君に会うために
もう一度手を繋ぐために
そのぬくもりを
そのやさしさを
私がいつまでも忘れないように



目を開け、愛を叫べ
私の想いはここにある
手を伸ばせ、君に届け
君への想いがここにある

この痛みなら
三倍返しで構わない
刃の刺さった左が
刃を握った右が
きつくきつくきつくきつく
爪の割れるほど握りしめられていく

走り出す衝動
その衝撃は海を越えて
その絶叫は陸を揺らして
弾け飛ぶ表層
私は僕を一太刀で斬り捨てる



言うなればグロテスク
不器用な君と不器用な私
二人と一人の舞踏会
手を繋いで狂乱を踏めば
虚言の夜空が歌い出す

君の調べと私の調べ
虚言重ねて不協和音
歌でなくとも構わない
二人のステップが合うのなら

囁くように祈りましょう
星に願いを、星に願いを
繰り返す言葉は私たちの警鐘
星に願いを、星に願いを
虚言の夜空に希望を託して



例えこれが偽りだとしても
例えすべてが幻だとしても
君がここにいるなら
しっかり繋いだ君の両の手を
私は決して忘れない

言うなればグロテスク
鏡を挟んだ非対称
似ているようで違う僕ら
君は私を好きかしら
僕は君を好きかしら
すべての答えは君の仮面の下



言うなればグロテスク
これが僕らのはじめの一歩



差し伸べられた手を
恐る恐る握り返したら
万華鏡のため息ひとつ
それは警鐘?

差し伸べられた手を
恐る恐る握り返し
目を閉じて聞いてみれば
不協和音の向こう側
踏み切りが鼓動を刻み始める

きっと何かが始まる
どんなにグロテスクでも構わない
きっと何かが始まっていく



さぁ、新しい君の調べを聞かせて?

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【2013/04/20 14:59 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
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