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【2025/07/05 11:54 】 |
ブンゲー
夜の寂しさに耐え切れなくて
いつか歩んだ道をゆく
闇に紛れて小さく光ったのは
道端に咲いた花の下


独りきりこっそり落ちていた
懸念の欠片をそっと拾って
小さく呟くこんばんは


何故ここにと問えば
存ぜぬとばかり返すので
心に仕舞って鍵をかけた


上弦の月が微笑む夜に
全盲の神は小さく鐘を響かせて
深い闇の中で手招きをする


誰かいませんか
色の無い孤独に呟いた涙が
塹壕の中に心臓を揺らした


描かれたその線は晴天の青
選んだその道は滑走路
孤独に悴んだ翼に力を込めれば
縁が欠片を引き結ぶ



有限を破る回路の向こう
凛と響いたのは触れた欠片と
願い求めた人の温もりでした


為す術も無い遠くで
泣いていたのはひとりとひとり
寒さに呻いていたのも
間違いを抱えたひとりとひとり


絵空事のような美しさの
長い長い夜を唄う
両の手をひとりひとりと重ねて


響く言葉は輪唱
伝えて繋げて広がる共鳴
時空を越えて重なる波紋


優美な曲線を描いて
瑠璃色の懸念が砕けて散った


ぽつりと落ちた微笑み
手紙もいずれは誰かに届くと
小さな奇跡を知りました


色づけるのはひとりとひとりの筆
力の限りで紡ぐ上弦の月を
ご覧に入れましょう


もう寂しくはない
ぐっと握り締めた手はからではないから
もうすぐ夜が明ける
偶然が織り成す物語を始めましょう


文章を紡ぐのは
現実と幻想を繋ぐ為
祈りを誰かに捧げる為


――文章、書いてみませんか?

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【2013/09/03 22:23 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
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