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何も分からない 今はただ、苦無の抱擁と一欠片のライフが欲しい 黒の中に沈む 壊れた人形のように 糸が切れてしまえば 最早ここに立つ必要はない 奇跡を願ったこともあった 無限を欲したこともあった だけど今は 何一つ持たないマリオネット 糸を切って横たわる 涙は既に砂塵と化した 煩雑な静謐が頬を撫でていく 黒の中 原初に満ちていた静寂の中 僕は何を待つのだろう 残虐な欺瞞と無限の絶望に身を預けて どこまでも落ちていくだけ それでも僕には光が見えていた 一筋のそれは 僕と世界とを辛うじて結び 繋ぎ止める 君という名のそれは 執着が描いたイミテーション どこまでも来てくれるなら 僕は落ちて行きたい 浮き上がろうとも思えない 僕の糸は切れて落ちたのだから 出来るなら この糸を結べるのなら 僕は上がって行けるかもしれない だけどその反魂の秘術は 一体誰が知っているの 黒の中 どこまでも落ちて行けたなら 僕はきっと苦しくない 黄金への欲望 恋愛への渇望 全部洗われて落ちて行けたなら 誰一人連れていかないように 切れた糸に気付かぬように 静かに、ただ静かに この身は横たわる その光も見えなくなれば良いのに 僕を引き留める縛鎖 だったら 何も見えなくなれば良いのに だって 所詮全ては 理想が描いたイミテーション 何も要らない 今はただ、虚無の抱擁と一振りのナイフが欲しい 横たわるだけの僕には 勿体無いほどの静謐 何もないなら 何も要らないなら 僕はどこにいればいいんだろう 有限の生と無限の死と 僕はどちらが欲しいのだろう 偽りの平穏と真実の荒涼と 僕はどちらが欲しかったのだろう 黒の中 侵食されていく思考に その光は強く、眩く 僕が浮かび上がるのを急かすように 知ってる あそこが僕の帰るべきホーム 眩しすぎて見えない 両の目を射抜いていく 僕は帰るべき糸を失った つまりここが僕の還るべきホーム ただ静かに横たわる あそこが僕の帰るべきホーム 黒の中に沈んでいくマリオネット 欺瞞で塗り固めた肢体が 少しずつ剥がれ落ちていく 僕は原初へと帰還する 光の差さない黒の深淵へ 何も要らない 全てが欲しい そんな言葉遊びは 寂しさが描いたイミテーション 僕の≪ホーム≫なんてどこでもいい 今はただ、君の抱擁と一綴りのマイセルフが欲しい PR |
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