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夢を見ました。 消えていく夢でした。 全ての人々が、ものが、私の視界から消えていき。 私には何も見えなくなりました。 声はするのに誰も見えず。 ただ闇雲に声の聞こえる虚空へと手を差し延べ。 触れるものなど一つとしてなく。 気付けば寂しさにむせび泣く自分がいました。 私が見たその夢の名は、何だったのでしょう。
夢を見ました。 気付いてしまう夢でした。 いつも通りに起き、いつも通りに生活している只中で。 私は唐突に自覚しました。 これは私の日常ではないのだと。 私は元々全く違う世界に生きていたのだと。 誰も信じてはくれないのです。 誰も教えてなどくれないのです。 気付けば心細さにむせび泣く自分がいました。 私が見たその夢の名は、何だったのでしょう。
夢を見ました。 夢が夢でなくなる夢でした。
夢を見ています。 夢が夢でなかった夢でした。 その夢の名は「現実」。 人の心に浮かぶ、一時きりの泡沫です。
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