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【2024/04/19 10:18 】 |
レヴリィ
腿の肉と肉が側面で触れ合う
無いようである距離を僕は愛している
鞄を抱えた肘と肘が
僅かな身じろぎでこすれあう
無いようである距離を僕は愛している

胸の上下する気配を感じていても
肺を抜ける空気の音は聞こえない
反射越しの微笑みは見えても
何が君を微笑ませているのか
分からない
その目が僕を見ているのか
ガラスの向こうの夜を見ているのか
分からない
分からないが
君は隣に座っている

君が何者なのか僕は知らない
どんな匂いのする家で
どんな母親の乳を吸って
どんな父親の胸に縋って
どうやって生きてきたのか僕は知らない
好きなものだってよく知らない
欲しいものなんか見当もつかない
どうやって生きてきたのか
例えば君は
例えばどんな女が好きで
どんな女と寄り添って
例えば君は
その女にどんなふうに触れて
その唇をどんなふうに奪ったのか
僕は知らない
知らないけど
僕は隣に座っている
君の隣に

腿の肉と肉が側面で触れ合う
無いようである距離を僕は愛している
これ以上の先は

鞄を抱えた肘と肘が
僅かな身じろぎでこすれあう
無いようである距離を僕は愛している
これ以上の先なんて

君はガラスの向こうで眠っている
そのままの君でまた明日
ガラスの向こうで眠る君
僕はその駅で降りた

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【2017/04/24 00:56 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
間奏
おっす、シーナです。また短いの上げときました。

 なんか三月最終日だそうですね。死にそう。死にそうすぎて現実逃避がてら書いてました。というのも最近物語が書けなくなっちゃってまして。スランプじゃないけど、一本書ききるだけの体力がないというか、それ以前に頭の中のイメージを言語化するだけのエネルギーがないというか。気が散っちゃって。なんででしょうね。めちゃくちゃ書きたいと思うし書きたいものもあるんすけどね。上手くいきません。でも書かないと死ぬ気もしたので無理やり短いの書いてみました。ゴリ押し。極めてゴリ押し。とはいえ曲がりなりにもひとつ書けたので大いなる進歩です。やったぜ。
 明日から四月らしいですね。うん。死にそう。やることがいっぱいです。取り敢えずあと四日で卒論のテーマを決めなければいけません。え、今?全然何も決まってないに等しいですよ?だから死にそうなんじゃないですか……もうダメですよ僕は……生存に不向きなんですよ……。
 あ、「生存に不向き」っていうのは最近のマイブームなんであまり気にしないでください。さほど死にたがってないしヘドロも出てません。元気です。はい。うだうだ言いながらもどうにかやっていくんで生暖かく見守ってください。

 てな感じで。ではまた次回。

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【2017/03/31 23:02 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
ミニュイ
夜に満たされた街並みと
その合間に息づく小さな光
カーテンを閉めて、明かりを消して、そっと息を吐いて
瞼がするりと落ちる
時刻は午前一時
終電の滑り込む駅のホーム


今日あった
温かいことがら、冷たいことがら、あらゆることがら
それらが昨日のことになって
新しい日はもう始まっているらしい
時刻は午前一時
おかえりのないただいまは静寂の中


ついさっき会ってきた人の
溜め息のような笑いが残っている
ついさっき別れてきた人の
春の陽のような眼差しが残っている


夜気に身を震わせて
初めて浮かび上がった名残惜しさが
内側からこの胸を叩く
「次はいつ? ねえ次はいつ?」
もし今世界が終わったらなんて
滑稽なのに笑えなくて
見たはずのない寝顔を思い描いて
眠りはまだ訪れそうにない
「どうすれば? どうすればいい?」
答えのない問いは静寂の中


新しい日は始まって、私はまだ昨日の中
浮かんでは沈む面影の
合間に小さな息を吐く


「 ねえ、どうか、私に、 その次を 」

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【2017/03/31 22:42 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
お知らせ
どうも、シーナです。ちょびっとお知らせです。

 以前「長文をそのまま垂れ流すのもどうなのかな」的なことをぽつっと零しましたが、「小説家になろう」というのを併用することで棲み分けが効くような気がしたので導入してみました。散文に近いものはここに残して、曲がりなりにもストーリーを持っているもの、あと文字数の多少あるもの、に関しては適宜修正しつつ「なろう」の方にアップし直すことにします。はい。リンクの方に貼ってありますので、暇なときにでも覗いてみてください。
 あと、「なろう」の方に関しては元々ここに置いてなかったもの、つまり大学に入ってから冊子用に書いたものも置く予定なので、要するに「新作あるよ!」という。そういう。宣伝じゃないですけど。はい。宜しくお願いします。宣伝でした。すんません。
 とかく、見てください。是非。宜しくお願いします。あわよくば読んでください。あわよくば評価もつけてください。はい。何卒。

 というわけで、お知らせでした。

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【2017/03/14 13:13 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
間奏

 おっす。シーナです。去年の六月にふらっと来ていたみたいですが、全然記憶がないです。でもそこそこいいこと言ってる気がしたのでよしとします。はい。お久しぶりです。

 短いのを二つ上げました。講義中に書いたやつですが、なんだかどこにもやり場のない欠片だったので、ひとまずここに捨てておきます。きっといつか拾いに来るでしょう。最近はやっと短篇と言っていいような尺の文章が書けるようになってきて、年5回の締め切りに間に合うようにひいひい言いながらそいつらを進めています。3万字とかになってくるとこう、流石にそのままこの形式のブログにぶち込むのもなあ、という気がしておりまして。いつか気が向いた時にどかっと上げるかもしれません。

 でも、ここにこまめに文章を上げていた頃に比べると、随分とマシなものが書けるようになったかなという気がします。途中まではただ、自分の叫びたいことをどうにか言葉に落とし込んで満足しているだけだったので。やっと、書いていて楽しいという気がしてきました。やっとですね。中二から書き始めて大学三年までかかりましたよ。叫ぶのが、吐き出すのが楽しいのではなくて、物語の世界が出来上がっていくことを楽しいと思えるようになりました。圧倒的成長です。素晴らしい。とはいえ、尺は随分伸びましたがやってることはまだまだ幼稚です。洗練されたものにはなっていない。まだまだ書き続けたいです。死ぬ前にハードカバー数冊分の全集を出すのが目標になりました。

 そういえば、友達に昔「あんたは二十までに死ぬか、そうでなければ百まで生きるよ」と言われました。今ちょうど二十です。うっかり途中で死にそうになったこともあったけど、案外生きてられるもんですね。素晴らしい。課題は山積みですが、というかマジで課題レポートが山積みなんでこんなもん書いてる場合じゃないんですけど、まあ頑張っていきます。このくらいの短い文章なら、また忘れた頃にふらっと置きに来るかもしれません。気長に待っててください。

 というわけで、ひとまず生存報告でした。ではまた次回。

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【2017/01/31 15:09 】 | 未選択 | 有り難いご意見(1)
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