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【2025/08/30 04:58 】 |
アンジェ
継ぎ接ぎ繋いで壊れた体
これが唯一の所有物
白線纏った醜い体
なぞられた傷が歓喜に咽ぶ

錆色の鎖に繋がれた
私の崇める天使様
眩すぎる純白の御姿
背けた視界に入るのは
白磁のごとく繊細な十指

触れてください天使様
その指で私の髪をすいて
癒してください天使様
その指で私の傷をなぞって
狂うほどに憎むほどに
愛しているのです
ああその指に
隷属の口づけを
有り余るこの恋慕を乗せましょう

閉じた瞼に触れる指先
流した涙に触れる指先
貴方が触れるのは私だけ
いつでも、どこでも、貴方と共に

わたしと天使様
貴方の指は私のもの
私の指は貴方のもの
愛して天使様
触れて、なぞって、撫でて、感じて
私はここにいます

継ぎ接ぎ繋いで壊れた体
これが唯一の所有物
白線纏った醜い体
なぞられた傷が歓喜に咽ぶ

この体、十の縫い跡を抱えて
貴方と共に歩むのです
その導きのままに進むことを誓いましょう
その指の指し示す先へ

ずっといっしょですよ、天使様

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【2013/04/11 21:38 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
ココ
ある朝目覚めたら、指がなかった

鋭利な切り口はそのままに
曲げ伸ばしする度にその断面は
小さく震えながら収縮を繰り返した
これは透明な指なのだろうか
感覚もないのに
信じることなどできるものだろうか
思考を拒否するように意識を飛ばして眠った


もう一度目覚めたら肘から先がなかった

私は断面を横から凝視した
それは少しずつ肩へと上ってきて
布団をはね除けたら案の定
膝から先も消えていた
これが心臓まで届いたら死ぬのだと思った
思考を弾き出されて眠った


そして目覚めたら私は死んでいた

私の体はここにない
感覚もない
ただ思考という名の存在だけが
ここに佇んでいた
その思考すら厳密には私のものではなかった
私は死んでいるのだから
ここにいるのは何なのだろう
思考など投げ捨ててしまいたかった


眠ることすらできなくなって私は見つけた

通い慣れた道に彼は立っていた
探すように泳がせた視線がここに引っ掛かった
彼は声を上げた

伸ばした手が
私を突き抜けた

人々は彼を揺さぶる
お前は誰に触れようとしたのだと
彼の声が名を紡ぐ
とうの昔に死んだ名を
私は既に死んだというのに

人々は彼を憐れんだ
その存在は既に霧散し消滅したと
それでも彼の視線は
ここに引っ掛かって外れなかった
引きずられていく彼を
私は――


私は
私だった何か


それは突然の痛みだった
透明な涙が溢れたかもしれない
透明な叫びが響いたかもしれない
どこまでも透明なそれは
彼には見えたかもしれない
私だった何か

私だった何かは
確かにここにあった
ここにずっと抱き締めていたのに


彼を追いかけた
いくつも扉をすり抜けて
会いに行く


目を真っ赤に腫らして
彼は泣いた
頬を真っ赤に染めて
彼は笑った
どうしてと問うた
僅かに返した言葉は透明
それでも彼は何度も何度も頷いた

気付いた

私は死んでなどいなかった
消えてなどいなかった
ここにいるものは
私だったものは
私は

ここにいる

それだけでよかったのだ
ただここにいる
それだけで
私は私だ
私は私であり私は私であり続ける


「おやすみ、今度は目覚められますように」


そして私は目覚めた

変わりのない朝
変わりのない景色
相変わらず今日も私は私だ

それが
それがどんなに素晴らしいことか
私は知らない
何故なら
私は私であり
私は私であり続けるからだ


透明な雫は滴り落ち
ここに私を浮かび上がらせた

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【2013/04/11 21:14 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
間奏
 どうもいらっしゃいませ。シーナです。

 これは文芸部の部誌用にちゃちゃっと書いた下書きみたいなもんなんでさほど練ってません。ってか今日ひいばあちゃんに会いに行った合間に暇つぶししたら誕生したものです。今回は部誌の本文に「フタリトシオン」をちょっといじって上げるつもりなので、その前座というかクッションとして。興味があったらこちらへ↓

http://lamierina.en-grey.com/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E3%83%95%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%B3

 日付見たら2011年6月10日だそうです。かなり古いな。まぁそれでも良いかなと思います。あとはケツに敷くクッションを作ったらぶち込んであとがき書いて終了。ちゃっちゃか書いてちゃっちゃか提出します。いえす。今月末には論文も発行だしうきうきの春っすな。

 ま、こんなもんで。ではまた次回。

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【2013/04/05 20:46 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
インカリッジブル
――どうやら世界は紙一重の「紙」の部分のようです――



正の正は正、正の負は負
完全な完成品は完成品、完全な未完成品は未完成品
負の正は負、負の負は正
未完全な完成品は未完成品、未完全な未完成品は……?

理路整然とした思考回路
歪みきった心理感覚
やんごとなき二律背反
狂い咲くは真紅の未完成品

私は未完成品なのでしょうか
薄っぺらな正の内に
吐き気がするほど負を抱え
それを信じる人もなく
ねじ曲がっていく私が一人

あるべきでない感情が
持つべきでない幻想が
錆色の霧に揺らめき映る
あるべきでないものがあり
持つべきでないものを持つ
どうして私は、人の運命の上に生まれ落ちた?

ただ町を歩んでいくだけで
得体の知れない感情が囁く
『お前はここにいてはならない』
『人間と共にいてはならない』
『この世界のどこにもいてはならない』
『お前はたった独りなのだから』

そう、私はたった独り
果てしない虚無の真ん中に投げ捨てられた
影と踊り、影と歌い、影と生きる
ただのしがない影法師

いっそ全部投げ捨ててしまおうか?
倫理も道徳も踏みにじって
完成品に課せられたルール
未完成品の私には要らないものなんじゃない?
他人の家の一輪花を手折って
その悲鳴に愉悦を覚えて
口を歪めて嗤えばいいんじゃない?

壊れてしまいたいと何度も願った
ルールに縛られレールに乗せられ
まっすぐ終末へ連れて行かれる私は
確かにここにいるべきじゃないのかもしれない

誰か私と踊ってください
私はここで泣いています
薄っぺらな正の中に
錆色の霧の向こうに
果てしない虚無の真ん中に
それらを繋ぐ、たったひとつのレールの上に

誰か私を壊してください
私が未完成品となるために
未完成品じゃない何かになるために
どうせ元から壊れているものなのだから
遠慮も何も持たなくていいから

アルイハワタシガ、コノテデセカイヲコワシテミセマショウ



――今日も私は、未完全な未完成品――

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【2013/04/05 20:33 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
間奏
 ういっすシーナです。突然ですけどカサブランカって花知ってます?

 いや、特にどうということはないユリ科の花なんですが。花言葉は「雄大な愛、威厳、高貴」だそうです。へぇ。かっこいい。みたいな。書きたいものが無かったんで後輩になんかネタない?って言ったら後輩君がこのカサブランカを提案してくれたんでそっから妄想しました。確か12月21日の誕生花なんすよね。真っ白な花と甘い香りが特徴だそうな(甘い香りは描写し損ねましたすんません忘れてた)。だから「冬」で「白」で「高貴」で「威厳」ってなったらもう完全にナルニア国物語のしか出て来なくてですね……そこに先日見たアリスインワンダーランドの白の女王を足して2で割ると大体俺のイメージかなみたいな。ちょっと安易だったかしら。なんかもうひとつ派生してきちゃった筋を今書いてるので出来たら上げると思いますです。

 まぁそんな感じで。ではまた次回。

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【2013/03/28 19:00 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
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