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私の想うように、貴方は想わない。 私の愛するように、貴方は愛さない。 何をどう与えても、何をどう奪っても。 貴方は私の求めには応えてくれないでしょう。 どうか嘆かないで。 貴方の嘆きは私の心をも曇らせるのだから。 だけど貴方が嘆いたならば。 それは貴方が私を心に留めてくれているということで。 それは心が張り裂けそうで。 それは天にも舞い上がりそうで。 近ければ近いほど貴方は遠くて。 遠ければ遠いほど貴方は遠くて。 もう私は貴方に触れられないのですね。 手を繋ぐことも。 抱きしめることも。 ましてや唇を重ねることなど。 それでも私は惹かれる。 揺らめく炎の、その輝きに舞い寄る虫達の如く。 触れればこの身を焼かれると知っているはずなのに。 優しい貴方はきっと心を痛めるというのに。 それでも私は惹かれる。 貴方の微笑みに。 貴方の優しさに。 貴方に。 例えこの身体が灰燼に帰されようとも。 それでも。 私はもう一度貴方に触れたいと、そう願うのです。
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